スケベなナースは本当にいます
真夜中のナースセンターに乾いたベル音が鳴り響いた。
入院患者からの呼び出しだ。
「もしもし、どうしました?」
夜勤の看護婦・優香が事務的に応答する。
もうひとりは、他の病室へ行っていた。
「すみません。ちょっとお願いします」
「わかりました。今行きます」
呼び出したのは、外科病棟696号室の太郎だ。
太郎は優香が夜勤なのを知っていて呼び出したのだ。
優香の心の中がかすかに妖しく騒いだ。
太郎が入院してから、もう2ヶ月近くになる。
彼は、登山中誤ってがけから滑り落ちたのだ。
両腕に大怪我をしたが、さいわい骨には
異常はなく、 あと3週間ほどで退院できる予定だった。
太郎は高校生だが、今人気のアイドルに似ていて、 入院当初、看護婦の間で話題になったほどだ。
「ねぇねぇ。今度来た太郎くんってかわいいわね」
「そうそう。私最初、アイドルのSかと思っちゃった」
「うんうん。ほんと似てるよねぇ。食べちゃおうかな?」
「あはは。そんなことすると婦長に叱られるわよ」 優香は、そのアイドルSの大ファンだったのだ。
ナースセンターを出た優香は、病室に向かいながら、 前回の夜勤のときのことを
思い出していた・・・。
前回の夜勤のときも、太郎から呼び出しがあった。
そのときは、たまたま優香が夜勤になっていた。
太郎の部屋には大きな入院用ベッドがふたつあるが、今入院しているのは太郎だけだった。
優香は、呼ばれるままに太郎の病室へ行った。
「どうしたんですか?」
部屋に入って優香が呼びかけると、
「きょうは優香さんが夜勤だったんですか・・・」
と、ちょっとはにかみながら言った。
「そうだけど?」
「よかった・・・」
「なにが?」
「いえ・・・」
「で、どうしました?」
「ちょっとあそこが・・・」
「あそこって?」
「布団めくってみてください」
優香は言われるままに、太郎の布団をめくった。
「そこ・・・」 太郎が指さすままに、優香がその方向を見ると、 パジャマのズボンがもっこり・・・。
「我慢できないんです・・・」
「・・・」
「きょうの夜勤が優香さんでよかった・・・」
「・・・」
「優香さん、美人だから・・・」
「そぉ?」
「そうだよ。患者さんたちがみんな言ってるよ。 あの優香って子がいちばん美人だなって・・・」
「ほんと?」
「うん。おじさんたちはみんなそう言ってる。 一発やらせてくれないかなって・・・」
「・・・」
「すると、だれかが、"ばーか。だれがお前みたいな 中年おやじの相手するもんかよ"って・・・」
そう言うと、太郎はかすかに笑った。
つられて、優香もかすかに微笑んだ。
こんな話をしているのに、太郎がかわいく思えた。
「先日見舞いに来た友達も、優香さんを見て、 "おい。すっげぇ美人だな。やりてぇ・・・"って・・・」
「・・・」
優香には返す言葉がなかった。
自分では、そんなに美人とは思っていなかったのだ。
だが、みんながそう言ってくれるのは悪い気はしなかった。
この太郎もそう思ってくれているようだ。
「大介くんも、私と・・・したいの?」
「もちろんだよ。でも無理・・・だよね?」
話を聞きながら、優香は心を決めていた。
セックスは無理だが、太郎の欲望を満たすくらいなら・・・。
それに、太郎は優香のあこがれ、Sに似ているのだ。
「私でよかったら、して・・・あげる」
太郎はびっくりしたような表情をしている。
「だけど、セックスは無理よ。指で・・・ね」
優香はちょっと赤くなりながら言った。
そして、太郎のベッドの脇に腰を下ろした。
太郎は黙ってそんな優香を見つめていた。
優香はパジャマの上から、太郎のモノを軽く触った。
「ううっ」
太郎は思わず腰を少し浮かせた。
「優香さん・・・」
触ってみると、パジャマの上から想像したより大きく、優香はちょっと驚いた。
それでも、気を取り直すように全体をやさしく包み込んだ。
太郎のモノが、また少し大きくなったような気がした。
「太郎くんは、彼女いるの?」
優香はわざと聞いてみた。
太郎のような男なら当然いると思った。
「いないよ」
「うそ!」
「ほんとだって。付き合ってる子はいない」
「そう・・・」
「優香さんは?」
今度は太郎が聞いてきた。
「今はいないわ」
「・・・」
太郎には、そんなことはどうでもよかったのだ。
今、優香が自分のモノに触れているという
事実だけでよかった。
優香は、黙って太郎のパジャマを脱がそうとした。
太郎は腰を浮かせて、優香が脱がせやすいようにした。
とても高校生とは思えないくらいたくましいモノが トランクスの脇から
天を向いてそそり立っていた。
優香は、「すごい!」と心の中で思った。
仕事がら見慣れてはいたが、それにしても・・・。
優香は先端に近いくびれた部分を指全体で軽くはさんだ。
そしてゆっくりと指全体を根元のほうまで持っていった。
いちばん下まで来ると、今度はまた上のほうへ持っていった。
太郎は、目を閉じて唇をかむようにして顔をゆがめている。
優香が触れている部分から、さざ波が押し寄せてくるようだった。
優香は指の動きを繰り返している。
ゆっくり、ゆっくり・・・。
そうして、少しずつ動きを早くしていった。
太郎の顔が、ますますゆがんでくる。
目は堅く閉じたままだ。
優香の指の動きがだんだん早くなってくる。
握っている力も強くなっていった。
太郎が感じるさざ波のような感覚が、だんだん大きくなっていった。
「うううっ・・・」
しっかり閉じられた太郎の口から、小さなうめき声が漏れた。
優香は黙ったまま、指の動きを繰り返している。
「うううーーー」
太郎の声がだんだん大きくなってきた。
顔を少し左右に振りながら、何かを必死に耐えているようだ。
優香はますます堅くなったモノを握ったまま、太郎の顔を見た。
太郎は、まるで女の子のような声を出している。
いつもは凛々しい太郎の顔が、ちょっと情けないようにも見えた。
優香が指の動きを止めると、太郎の腰が少し震えた。
優香の動きを催促しているように・・・。
優香はまた指を動かした。
さっきまでよりまた少し早く・・・。
太郎の腰は浮き上がり、足が小刻みに震えている。
すると、優香が握っているモノの先端から透明な液があふれてきた。
最初はほんの少し。
優香がますます力を入れて指を動かすと、もっとあふれてくる。
動かしている優香の指にまで、それが伝わってくる。
おかげで、優香の指の動きがなめらかになった。
そのまましごいていると、握ったモノがビクビクと痙攣した。
「優香さん。もうだめだ。イキそうだ」
優香は力を込めて、太郎のモノをしごいた。
「おううー。イク、イク!」
太郎が大きな声で叫んで、腰に力を入れた瞬間、
ピュッピュッピュッっと白いドロッとしたものが、 マグマが噴火するように勢いよく空中に飛び散った・・・。
「太郎くん、すごいのね」
太郎にパジャマを着せた優香は、次の夜勤の日を太郎に告げた。